2009'03.01.Sun
<1P>
書庫の整理を手伝ってたら手帳をもらった。
んで、日記でもつけてみたらどうかって言われたから、書いてみることにする。
んー、自分で言うのもなんだけどさ、3日坊主にならなきゃいいんだけど・・・。
俺の名前は金沢陸(かなざわりく)。
ここにきてちょうど1ヶ月。
俺が死んでから2ヶ月が過ぎた。
ここは結構面白いし、いい所だと思うよ。
ま、今日はこのくらいで。
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「陸君、手伝って頂き有難うございました。」
「これくらいお安い御用っスよ。
また用があったら言ってください。」
「やっぱり若い人がいるといいですよね~。」
「・・・。(この人いくつなんだろう・・?)」
<2P>
平和な一日。時々師匠の翻訳係に駆り出されるけどその程度。
うん、せっかくだし、ここに来るまでの事でも書いておくかな。
俺は学区内でそれなりの進学校に通う高校生…だった。
家族は両親と姉、妹の5人家族。一軒家で猫を飼っていた。
1歳年下の幼馴染がいて、そいつも同じ高校に行ってたんだ。
どうやら俺はこいつ、有樹のことを助けようとして溺死したらしい。
よく覚えてないんだよなぁ…。椿さんが言うんだから間違いないんだろうけど…。
そこで死んだことに気がつかず、地縛霊になるところだったのを師匠に助けられて、ここに来た、と。
大体こんな感じかな。
よし、頑張って後3日は続けるぞ。
――――――――――――――――――――――――――――
<3P>
今日はみんなで学校中を大捜索。
といっても真面目に探してたのは、たぶん俺だけだ。
胃がない…って、またですか…。
朱鳥も何で落としたときに気が付かないかなぁ。
まだ見つからないので明日も探す予定。
――――――――――――――――――――――――――――
「りくく~ん・・・。」
「またすっか?」
「また落としてしもたんや。」
「今度は何ですか?」
「胃なんやけど、探してくれる?
お願い~~!!」
「はいはい。」
<4P>
捜索2日目にしてようやく、保健室にて胃を発見。
朱雀が言うには、そこで寝ていたらしい…。
寝るのか!?人体模型が!
……。いや、それを言うなら幽霊の俺が寝るのもおかしいんだけどさ。
ちなみに朱雀の服の中は、カオスだった。
二度と見たくない…。
――――――――――――――――――――――――――――
「ありがとぉ!陸君。助かった~。」
「いえいえ。もう落とさないように気をつけてくださいよ。」
「わかっとうばい。
じゃあ、入れちゃおるかね。ばいいしょっと。」
「……!!?
………ぎゃあ゛!!」
<5P>
椿さんに頼まれたので、師匠探し。
最近何かを探してばかりの気がする…。
今度放送室の修復をしてもらえるか、孝太郎さんに聞いてみよう。
で、肝心の師匠はと言うと、なんと体育館の用具入れに入り込んでいた。
師匠いわく、『宝物』の隠し場所…。
はっきり言って、隠さなくても誰もとらないと思う。
――――――――――――――――――――――――――――
「ししょ~?何してるんスか、こんなところで。」
「にゃ?にゃにゃ~に、んにゃ!」
「隠してる・・・宝物を、っスか?いったい何を…。」
…チュウ!
「にゅぅう、にゃ?」
「いや、いいっす。分かりました…。(汗)」
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